NSCパワーアッセンダー

NSC Novice 講習(3日間)

小倉です。  

先日、NSC Novice 講習を行いました。

今回の受講生は、ケンテックのお客様で、協会のロープ高所作業特別教育を受講された方です。

NSC講習は、受講生2名に対し、私とアシスタントに齊藤が付き、マンツーマンで講習を行います。

弊会の講習は、基本的に職人に対して行いますので、とても厳しく講習の途中で脱落する方もいらっしゃいます。

初日(8時から18時まで。)

まず教室で、ロープ高所作業特別教育のおさらい、ノット15種類、NSCの説明、ロープアクセス技術の説明、フォールアレスト6kNとシステム15kNの説明など。

そして最も大切なアンカーの説明と構築方法を伝えます。

(毎度のことですが、アンカーは自分で決めるしかなく、アンカーを決めるためには、アンカーを知らなければなりません。

アンカーを知るためには、自分が使うであろうアンカーの勉強をすること、そして実際に経験する事が大切です。)

午後からは、屋上の鉄骨を利用して水平にロープを張り、登下降の組み替えを100回、身体で覚えるまで繰り返してもらいます。

(初心者が垂直ロープで登下降の練習を100回行うと、それだけで身体が壊れますので、まずは水平に張られたロープを使用します。)

そして、頭で考えずに組み替えができるようになってから、やっと垂直ロープに触れます。

垂直ロープでも、また同じように組み替えの練習です。(組み替えはチェック、チェックです。)

初日の最後は、登高器での下降、下降器での登高、ロープから別のロープへの移動、ロープの途中にノットを結びそれをクリアしながらの登下降を練習して終了となります。

受講生の方は、ホテルへ帰ったあとも、ひたすらイメージトレーニングとノットの練習…のはずです。

 

 

 

 

 

 

二日目(8時から20時まで。)

午前中は初日のおさらいから始まり、ロープガードの通過、エッジを乗り越え登下降、リビレイ、ディビエーションの説明を行い、各自、できるまでひたすら練習します。

午後、15時の休憩後はNovice用セルフレスキューを教えます。

要救助者がONロープで熱中症になったと想定し、救助者が別のロープセットを使い要救助者を伴って下降する方法です。

そこで、NSCパワーアッセンダーの実演も行います。

既に、登高や人を引き上げる大変さを知って頂いているので、NSCパワーアッセンダーの能力にお二人とも納得!!

それが18時すぎまで、そこから20時までその場で懇親会です!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

三日目(8時から17時まで。)

朝一でノット15種類のテストを行います。

できなければ先へは進めませんので、皆さんちゃんと覚えてきます。

(ノットに関しては、講習前にテストを行う15種類をメールで伝えていますので、お二人とも完璧です!!)

そして、ロープアクセス技術のテストです。

(当たり前ですが、これに合格しないと、ビルの外壁へは出られません。)

1点だけマイナスがありましたが、お二人とも難なくテストに合格!

ここから、アンカーの構築に入ります。

弊会では、アンカーに巻き付けるスリングは建築用のスリングベルトを使用します。

建築用スリングベルトの破断荷重は100kN近いですし、幅が広いため建物を痛めず養生も少なくてすみます。

降下面とアンカーラインの角度、アンカーポイントの設定、水平面でのディビエーションやYビレイの方法などを伝え、自分達でアンカーを構築してもらいます。

それができれば、実際のビル外壁での登下降です。

まず、斜壁。これが怖い。

ここで登下降ができれば、30mくらいの壁は怖くなくなります。

 

 

 

 

 

 

 

あとは、自分達で降りたい壁を選んで頂き、ひたすらアンカーを構築しビルの外壁を登下降してもらいます。

17時、片付けを行い全ての講習が修了となります。

純ちゃん、松っちゃん、3日間お疲れ様でした。

次回、NSC Rescue講習に来て頂けるのを楽しみに待ってます!!

それでは本日はこの辺で。

皆様、ご安全に!!

ロープカット レスキュー訓練(20名参加)

小倉です。

先日、協力業者の職人さん達20人に集まって頂き、ロープカットレスキュー訓練を行いました。

切ったロープの合計は100m、全てゴミとなりました…

今回行ったレスキュー方法は三つ。

一つは、要救助者を自分のシステムに移し、要救助者のロープをカットする方法。

この方法では、要救助者と救助者が一緒に下降します。

二つ目は、要救助者のメインロープに別に組んだシステムのロープを接続し、要救助者のロープをカットする方法。

この方法は、要救助者のみを下降させます。

三つ目は、人力で要救助車を引き上げる方法。

この方法は、救助者の自重を利用して要救助者を引き上げます。(カウンター)

それと、大切なのは、必ず仕事で使うナイフとは別の、ロープをカットするためだけのナイフを携行することです。

 

一つ目の方法は写真のように要救助者のメインロープをカットします。

要救助者まで下りたら、状態を確認しカラビナチェーンを使って2点確保、この時、ディッセンダーのカラビナの向きが重要です。

真剣にやっているつもりですが、皆さん楽しいらしく顔が緩んでいます。

 

カット後は、自分のディッセンダーをコントロールして安全な作業床若しくはGLまで下ろします。

が、下ろしきってはいけません。

要救助者のお尻の下に20cmの空間を設けます。

それにより、要救助者を動かすこともストレッチャーを入れる事も出来ます。

更に、血栓や挫滅症候群の危険が疑われる場合にも有効です。

この、隙間を空けるという方法は、IRATAの藤原先生から教わりました。

あとは、要救助者の状態を見ながら消防の方に引き渡します。

これは消防士さんに教わったのですが、挫滅症候群が疑われる場合、ドクターヘリを呼びドクターに輸液を投与して頂くしか助ける方法はないそうです。

電話も通じない、ドクターヘリも来られない場所だったら…その部分を失うつもりで縛る。

万が一の時はやるしかないんでしょうね。

二つ目の方法は写真のように要救助者のメインロープをカットします。

ONロープではAEDも使えませんので、できる限り早く下ろさなくてはなりません。

緊急時に要救助者を下ろす最も早い方法です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この後は、エッジ際にあるディッセンダーをコントロールして、安全な作業床若しくはGLまで要救助者を下ろします。

三つ目の方法はカウンターといい、要救助者の張られたメインロープに弛みを付け、そこに自重を乗せていき要救助者を引きあげます。

皆さん、とても頑張って自分より体重のある要救助者を引き上げていました。

一日、お疲れ様でした。

最後に、NSCパワーアッセンダーがあれば、どんなところでも簡単に高速で要救助者を引き上げる事ができます。

それが、NETIS登録ノン・スキャフォールディング工法の安全性であり信頼性でもあります。

それでは本日はこの辺で。

皆様、ご安全に!!

NSC Advanced講習(NSCパワーアッセンダー)

小倉です。

先日、山中で行ったNSC Advanced Rescue講習の動画ができましたのでアップします!!

NSCパワーアッセンダーで、合計85kgのストレッチャーと人形を120m引き上げました。

ルートには、樹木間が50cmの場所や倒木が重なっている場所があり、なかなか大変でした。

それでは本日はこの辺で。

皆様、ご安全に!!

 

 

安全で便利なロープ高所作業用品の紹介です!(ランヤード)

小倉です。

今日は安全で便利な機材の紹介をしたいと思います。

機材の名前は、ペツル社の「プログレスアジャスト」です。

この機材を一言で説明すると、長さの調整ができるランヤードです。

これが発売される前は、ダイナミックロープとスペルジカ(ペツル社製)で確保をしていましたが、プログレスアジャストができたことで、高所作業が安全で楽になりました。

例をあげると、プログレスアジャストは長さが調整できるので、ビレイ時の落下係数を抑えることができます。

そして、平面でストレッチャーを運ぶ場合や、セルフレスキュー時のカウンターを当てる際も、自分の体にランヤードの長さを合わせることができるので楽になりました。

更に、アンカーを壁面に打ち込みながらトラバースを行って行く際も、プログレスアジャストの末端を引けば引いた方に寄っていくのでトラバースが簡単になり、プログレスアジャスト4本をストレッチャーに取り付ければ、ストレッチャーの角度調整が容易にできるようになりました。

特に、ONロープ状態の要救助者の荷重を抜きたい場合、自分の体重を使いカウンターを掛けるのですが、昔はスペルジカとカラビナでカウンターを掛けていたので、要救助者が自分より重いととてつもなく大変でした。

でも、プログレスアジャストの登場で、簡単にカウンターが掛けられるようになりました。

 

基本的なことですが、2点確保を行うために、最低3本のランヤードが必要です。

弊会では、プログレスアジャスト2セット(ランヤード4本)をメインアタッチメントに取り付け、そのうちの長さの調整ができない1本を「直」にハンドル付きアッセンダーに取り付けることを推奨しています。

最後に、ランヤードのカラビナには必ずキャプティブを取り付けること、そのカラビナはサイドのアタッチメントではなく、必ずギアループに掛けること、以上2点は業界のルールですので必ず守ってください。

写真には、ジャグとジャグトラクション(4:1 のメカニカルアドバンテージシステムを構成するためのダブルプーリー)が写っていますが、この便利な機材に関してはまた後日!!

それでは本日はこの辺で。

皆様、ご安全に!!

NSC Advanced Rescue 講習〈法面〉

小倉です。

昨日、山へ入り、NSC Advanced Rescue 講習を行ってきました。

稜線の太い樹木に支点を確保し、110m下方にいる金剛君(75kg)をストレッチャーに乗せ、NSCパワーアッセンダーを使用して稜線まで引き上げました。

システムの途中途中には、ディビエーション(ダブルプーリー使用)を行いロープを保護し、倒木を越える際も高取りのディビエーションを用いたので楽に引き上げる事ができました。

直角に近い場所もありましたが、NSCパワーアッセンダーには2kNも掛かりませんでしたので、現行のNSCパワーアッセンダーでも十分に引き上げる事が可能です。

ただ、現行機種はスピードが速いので、2019年秋発売予定の「 NSCパワーアッセンダー Rescue」の方が、スピードは遅いですが運用荷重が大きいので法面などには適していると思います。

メインとバックアップを合わせて、250mのロープを張り込み、ストレッチャーの前後に救助者を配置しました。

皆さん、とても上手に金剛君を引き上げてくれたので、さぞ金剛君も喜んでいると思います。

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講習中の動画は、近々YouTubeにアップしますので、乞うご期待!!

それでは本日はこの辺で。

皆様、ご安全に!!