山崎です。
日頃、講習会のお申込やお問合せフォームのメールをチェックしているのですが、これからロープを導入しようか検討されている方から、お問合せをいただく事がしばしばあります。
ちなみに、弊会のロープ高所作業協会の特別教育講習は、主に建築・設備工事で「ロープ高所作業の経験がある」方向けの講習会。
「ロープの作業がどんなものか実際に試してみたい」
「現場のプロのやり方を見たい」
「ロープの仕事について、直接会ってプロの話を聞いてみたい。」
といった理由から興味を持って下さるようです。
そこで感じるのが、
・漠然と「ロープを始めたい」と思っているけれど・・・なかなか始められない。
そんな人が意外と多いのではということ。
始められない理由は様々あると思いますが、今回は「ロープの安全性」について考えたいと思います。
ロープ高所作業と聞いて、どんな印象をお持ちですか?
「ニュースで墜落や工具の落下事故などを良く耳にする。」
「やはり危ないのでは?安全面は大丈夫なのか?」
「事故を起こしたらどうするのか?」
ロープ高所作業は、平成28年から法律で特別教育の受講が必要となった、危険又は有害な業務と位置づけられたわけですが、実際に現場でロープを使用している方は安全についてどうお考えでしょうか?
以前、講師の小倉に聞いた事があったのですが、こんな答えが返ってきました。
「しっかりとした安全対策を講じていれば、絶対に落ちない!」
もちろん、正しい器具を使って、正しい知識を持って、正しいやり方で行なう事が大前提です。
どんな仕事でも言える事ですが、作業前後の動作・要素について、思いつく限り全ての「万が一」の事態を予測し、対策を講じる事で始めて、不安なく自信を持って作業を行なう事ができると思うのです。
特に、ロープに完全に宙吊りになって作業を行なうロープ高所作業にとって、事故=即、命にかかわる事態となりかねません。
2重、3重の安全対策は当然必要です。
講習会では、安全対策として実際に行なっている方法や知っておくべきロープの結び方、支点の選び方、機材やロープの点検について、作業前点検のコツなどをたくさん紹介しています。
また、ロープ高所作業協会の取り組みとして、ホームページでも少しご紹介していますが、ロープの結び方による違いや機具の耐久性についての試験や、事故の際、高所で救助が必要になった場合を想定し、セルフレスキュー(救助が来る前に自分たちで取れる対策)の訓練実施など、安全性向上のための様々な検証を行なっています。
講師は積極的に異業種・他社のやり方を学び、安全が確保された上での、作業性や効率向上を常に目指しています。
そして得た情報は、講習会などを通じて、多くの方と最新の情報を共有できるように心がけております。
ロープ高所作業協会の特別教育はロープ高所作業を体系的に説明し、安全・確実に作業を行うノウハウなど、本来1日では足りない位の内容をギュッと圧縮した、あくまでも経験者向けの講習会ではあるのですが、ロープ未経験であっても受講は可能です。
ロープ導入を検討している方や、ロープの安全性について気になる方、是非一度チェックしてみてはいかがでしょうか?
実技講習もありますが、いきなりロープで宙吊りにしたり致しませんので(笑)、ご安心下さい。
まとめ
普段、どうしても売り上げや仕事の効率を優先させてしまい、つい後回しにされてしまいがちな安全について触れてみました。
せっかく特別教育を受講するのですから、安全対策の重要性を改めて見直す良い機会となってもらえるよう、今後も努力したいと思います。
ありがとうございました!