「ロープ高所作業の特別教育講習」にかける僕の想い

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「ロープ高所作業の特別教育講習」にかける僕の想い

こんにちは。
ロープのケンさんです。

全国各地で「ロープ高所作業の特別教育講習」が開催されています

もちろん、当社でも30回以上開催し、僕も講師として登壇しています。

特別教育講習は法令に則して、4時間の学科教育と、3時間の実技教育が定められています。

学科教育

 ・ ロープ高所作業に関する知識(1時間)
 ・ メインロープ等に関する知識(1時間)
 ・ 労働災害の防止に関する知識(1時間)
 ・ 関係法令(1時間)

実技教育 

 ・ ロープ高所作業の方法、墜落による労働災害の防止のための措置並びに安全帯及び保護帽の取扱い(2時間)
 ・ メインロープ等の点検(1時間)

この限られた時間の中で、いかに分かりやすく、的確に伝え、安全作業を身につけ、現場仕事に活かしていただけるか

どこの講習主催者も、きっと尽力していることと思います。

僕もそうです

「でもケンさん、自分でできるのと、人に教えるのとでは勝手が違うんじゃない?」

あはは、そうですね(笑)

ただ、幸いなことにというか、僕は運がいいというか、実は、特別教育講習が義務化される以前の2014年から、ロープ高所作業の講習事業を始めていたのです。

高所作業を行うため安全面を強化したロープ高所作業の特殊工法「ノン・スキャフォールディング工法®」(NSC無足場工法)を2015年6月、国土交通省NETISに登録(No:QS-150005-A)し、仲間の職人さん達に教えていました。

このNSC無足場工法の講習でもテキストは自分で書き、講師として学科と実技の指導をしています。
もちろん、ひとりで話す練習もしましたよ(汗)

特別教育講習が始まる前から、“指導する経験”があったおかげか、特別教育を受講されたみなさんから「分かりやすい」と言っていただいています。

僕が講習で心がけているのは、
 ・ 現役のロープ高所作業職人としての自分の経験をできるだけお伝えすること
かな。

空調工事や電気・通信設備工事、看板・塗装工事、外壁点検・洗浄、外装工事、ロボットやドローンの回収まで、あらゆる産業分野、さまざまな高所で、ロープを使った現場作業をしていますから、講習でも、その経験を活かして、盛り込んでいます。

また実技講習では、実際の現場を想定したビルを使用して調査表及び作業計画書の作成まで行っています。

更に高所作業の経験があっても、ロープは初めてという方も多いですから、まずは、足の着く場所での機材操作練習からスタートし、最終的には、ビル屋上の鉄骨を利用して垂直に垂らしたロープを、登下降する実技講習も行います。

誰だって、最初は初心者です

僕にだって、初心者時代がありました。

だから、初めての方がどこで戸惑うか、どんなミスが起きやすいか、その回避方法や、どんな現場条件で、どのようなことが想定されるかなど、少人数制で、受講される方のレベルと専門にあわせた指導を心がけています。

と同時に、受講されたみなさんへは、講習受講後も、イメージトレーニングとロープ訓練は継続してくださいと強く伝えています。

繰り返し繰り返し練習するすることで、確実に身につけてほしいですから。

ここは、ちょっと、いやかなり、僕は厳しく言っているかもしれません。

現在でも僕は

ロープ関係の講習があると聞けば赴き、受講して、技術と知識を磨いています
本当に大切なことですから。

産業用からロープレスキュー、国際資格まで、
 ・ ロープアクセスⅠ、 搬送技術(アルテリア)
 ・ TRR-T(Rescue3 Japan)
 ・ ロープ高所作業特別教育インストラクター(中災防)
 ・ BAT-1 、BAT-2(ATI)
 ・ レベル3(irata)

そしてもちろん、
 ・ ノン・スキャフォールディング工法/NSC無足場工法のインストラクター(ロープ高所作業協会)
も有しています。

協会や職種ごと、国や組織ごとで規格や機材が異なりますし、ロープの世界のプロフェッショナルたちとも出会えます。

講習で知り合ったプロたちが、僕のNSC無足場工法を受講しに来てくれることもあります。

実際に、特別教育を受講後に、NSC無足場工法を受講された方の例。
水道設備工事会社の社長さんでしたが、職種をロープ高所作業を使用した空調設備工事へと鞍替え。
「水道よりも儲かる!仕事が増えた!」と喜んでいただき、僕も嬉しい限りなんです。

そんなロープの世界の深さ・可能性を、今後もさらに身につけ、みなさんへも広くお伝えしていきたいと思っています。

特別教育講習受講後、もっとスキルアップしたい、NSC無足場工法を学びたいという方、大歓迎です。

なお、受講されたみなさんの声はこちらに紹介しています。

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