ケンテックシステムズとロープ高所作業協会代表の小倉健二です。
これから、ロープに関する様々なことを記載していきたいと思います。
ロープ高所作業やNSCパワーアッセンダー(以下、ファルコン)に興味のある方は、是非、ご覧ください。
今回は、ファルコンに関してです。
やっと、納得のいくファルコンstandard版が完成しました。
長かったー
給与もしばらく貰っていませんし自宅も担保に入れ、もうどこからもお金を借りられません…
先日、全自動衣類折りたたみ機を開発した会社が倒産しましたが、物を開発するという事はとても大変なことなので気持ちはわかります。
現在、ファルコンの販売価格は定価で70万円です。
しかし、製作コストは、1台あたり195万円です。
更に、莫大な特許費用も掛かっています。
(特許の話しは、また別の時にしますが、米国とEUの特許が取得できました!!)
それでも開発を続けているのは、やっぱりケンテックとしての夢だからです。
ファルコンが世界中に広まれば、ロープ高所作業が楽になり、レスキュー現場では助かる命が増えます。
それを想像することはとても楽しい事で、その為に頑張っています。
本年度は、ファルコンstandard版とは別に、登高スピードを落とし運用荷重を上げたレスキュー用のprofessional版を開発する予定です。
ファルコンの性能は、充電ドライバーの性能に左右されます。
standard版の本来の性能は、最大運用荷重2kN(約200kgf)、登高スピード35m/分です。
でも、充電ドライバーの最大回転数の問題で、最大運用荷重2kN(約200kgf)、登高スピードは15m/分となっています。
本年度開発する、レスキュー用professional版の本来の性能は、計算上ですが、最大運用荷重3kN(約300kgf)、登高スピード25m/分です。
しかし、充電ドライバーの最大回転数の問題で、計算上、最大運用荷重3kN(約300kgf)、登高スピードは12m/分となります。
今後、充電ドライバーやバッテリーの性能が上がって行けば、ファルコンの性能も勝手に上がっていきます。
(日本の充電ドライバーメーカー様のおかげで、ファルコンが動きます。ありがとうございます。)
それでは、本日はこの辺で、皆様、ご安全に!!