講習会、どうやって選んでいますか?
山崎です。
皆さんは受講したい講習会を選ぶ時、どういった点に注目して選んでいますか?
価格?日程?場所?様々な選定理由があると思います。
ご存知のとおり、ロープ高所作業特別教育は、平成28年に新設されたばかりの新しい特別教育です。
ロープ高所作業について詳しく調べようとしても、まだまだ情報が少なく分かりにくい事も多いかもしれません。
実際、今までロープ高所作業協会の講習会にご参加いただいた方からも、
「特別教育を取らないといけないけれどどこで講習会を受けたらいいのか探すのに手間取った」
「講習をやっていても、内容詳細がわからず戸惑った」
と言うお声を多く耳にしました。
法改正された直後は、特別教育の実施機関は非常に少なかったですが、最近では、インターネットで検索すると、結構な数がヒットするようになりました。
これから受講を考えている方は、かえって選択肢が多くなってきている分、どの講習会を選ぶのか悩まれるのではないでしょうか?
ネットで見つけたロープ高所作業の講習会の案内を見ても、講習会の内容については具体的な記載がなかったり、講習風景の写真もない場合もあるので、なおさら詳細がわからず迷ってしまう人もいるかもしれません。
そこで今回は、受けてみたら思っていたものと違った、なんて事にならないように、ロープ高所作業特別教育講習会の内容で、必ず確認するべきポイントを簡単にまとめてみたいと思います。
ロープ高所作業特別教育講習会でおさえるべきポイント2つ
ポイント1.対象職種が定められている講習会かどうか
ロープ高所作業特別教育は、法律で定められた事項、決まりごとなどの説明については、職種が違っても内容は共通のため、どの機関でロープ高所作業特別教育を受講しても、法律上は問題ありません。
ただ、ご自分の職種にあった講習会を選ぶと、より実用的でためになる情報を得ることができます。
可能であれば、ご自分の専門職種と近い内容の講習会を選ぶと良いでしょう。
特に、のり面作業については使用する機材が違うので、教育機関側でも「のり面向けの特別教育です」と明示している場合が多いようです。
ポイント2.学科講習と実技講習の両方をやっているか
これは一番重要かもしれません。
ロープ高所作業特別教育は学科講習4時間と実技講習3時間を受講しなくてはいけないのですが、学科講習のみを実施して「実技講習は各事業所で行ってください」という教育機関が、実は意外とあるようです。
実技講習を行なうスペースが取れない会場だったり、講師のスキルや機材が確保できないなどという理由のほか、受講者が多い講習会だと実技の指導をスムーズ行なうのが難しく、時間的に厳しいのかもしれません。
学科だけ教えているという講習が多いのに対し、実技講習だけ実施している機関は、少ない・・・というよりまず無いと思います。
ロープ高所作業協会にも、他機関で学科講習を受講された方から、実技のみ受講したいと言うお問合せも時々いただきますが、申し訳ないのですが、学科と実技の講習内容がリンクしているため、実技講習のみの受講はお断りしています。
当協会で実施している学科講習と実技講習を全て受講していただきますので、ご了承下さい。
学科のみを受講しただけでは、法律上ロープ高所作業を行う事ができません!
実技講習を事業所で実施するのが難しい場合は、必ず実技が含まれている講習であることを確認しましょう!
まとめ
上記2点を踏まえた上で、日程や開催場所、講習内容などを見て行けば、より目的に合った講習会を選ぶことが出来ると思います。よろしければご参考になさって下さい。