小倉です。
先日、協力業者の職人さん達20人に集まって頂き、ロープカットレスキュー訓練を行いました。
切ったロープの合計は100m、全てゴミとなりました…
今回行ったレスキュー方法は三つ。
一つは、要救助者を自分のシステムに移し、要救助者のロープをカットする方法。
この方法では、要救助者と救助者が一緒に下降します。
二つ目は、要救助者のメインロープに別に組んだシステムのロープを接続し、要救助者のロープをカットする方法。
この方法は、要救助者のみを下降させます。
三つ目は、人力で要救助車を引き上げる方法。
この方法は、救助者の自重を利用して要救助者を引き上げます。(カウンター)
それと、大切なのは、必ず仕事で使うナイフとは別の、ロープをカットするためだけのナイフを携行することです。
一つ目の方法は写真のように要救助者のメインロープをカットします。
要救助者まで下りたら、状態を確認しカラビナチェーンを使って2点確保、この時、ディッセンダーのカラビナの向きが重要です。
真剣にやっているつもりですが、皆さん楽しいらしく顔が緩んでいます。
カット後は、自分のディッセンダーをコントロールして安全な作業床若しくはGLまで下ろします。
が、下ろしきってはいけません。
要救助者のお尻の下に20cmの空間を設けます。
それにより、要救助者を動かすこともストレッチャーを入れる事も出来ます。
更に、血栓や挫滅症候群の危険が疑われる場合にも有効です。
この、隙間を空けるという方法は、IRATAの藤原先生から教わりました。
あとは、要救助者の状態を見ながら消防の方に引き渡します。
これは消防士さんに教わったのですが、挫滅症候群が疑われる場合、ドクターヘリを呼びドクターに輸液を投与して頂くしか助ける方法はないそうです。
電話も通じない、ドクターヘリも来られない場所だったら…その部分を失うつもりで縛る。
万が一の時はやるしかないんでしょうね。
二つ目の方法は写真のように要救助者のメインロープをカットします。
ONロープではAEDも使えませんので、できる限り早く下ろさなくてはなりません。
緊急時に要救助者を下ろす最も早い方法です。
この後は、エッジ際にあるディッセンダーをコントロールして、安全な作業床若しくはGLまで要救助者を下ろします。
三つ目の方法はカウンターといい、要救助者の張られたメインロープに弛みを付け、そこに自重を乗せていき要救助者を引きあげます。
皆さん、とても頑張って自分より体重のある要救助者を引き上げていました。
一日、お疲れ様でした。
最後に、NSCパワーアッセンダーがあれば、どんなところでも簡単に高速で要救助者を引き上げる事ができます。
それが、NETIS登録ノン・スキャフォールディング工法の安全性であり信頼性でもあります。
それでは本日はこの辺で。
皆様、ご安全に!!