最近、ドローンレスキューⓇの依頼が多々あります。
多くの依頼は、ドローンを紛失したという依頼です。
ドローンは一瞬の不注意で落下します。
ですから、本来は、ドローンが落ちても問題のないところで飛ばすのが筋です。
そもそも、国内で自由にドローンを飛ばせる場所などあるはずもなく、許可なく飛ばせるのは、自分自信で保有している、他の方などが一切映り込まない広大な敷地内だけです。
自分の土地でなければ、必ず所有者がおりますし、自分の土地が狭ければ他の方などが映り込みます。
基本的に、自分の土地以外を飛行させる場合は許可が必要ですし、他の方などが映り込む場合も許可が必要です。
国定公園などは、土地の所有者が何人もいらっしゃる場合があり、それら全ての土地の所有者の方に許可を得るなど、不可能に近いです。
よって、ドローンを飛ばすことができるのは、許可を得た体育館やドローン専用の屋内飛行場、そしてドローンを公認しているスキー場などの施設だけとなります。
万が一、他人の土地や、国立公園内などに墜落させ、機体を放置すれば産業廃棄物の不法投棄となり罰せられます。
ドローンには、個別の番号があり国交省に登録していますので、所有者は直ぐに分かります。
更に、ドローンにはバッテリーが積んでありますので、ドローンを水源に落とせば水源が汚染され、水源でなくとも土を汚染します。
上記から、法律を100%守ろうと思えば、許可を得た施設以外でドローンを飛ばすことは不可能に近いです。
話しがずれたので戻ります。
まず、ドローンレスキューはとても危険な仕事だということを理解して頂きたいと思います。
空を飛んでいたものが落ちて、落ちた場所が分からず、それを確保しに行くわけですから。。。。
ドローンの確保を他人に頼むということは、自分では確保に行けない場所であるわけで、危険を伴う場所であることは明白です。
他人の土地であれば、そこへ入るのに許可も必要ですし、最近は熊も多いですし、毒虫も沢山います。
時期にもよりますが、今時分であれば、猟師さん達が鉄砲で猟をしていますし、罠も仕掛けてあります。
更に、墜落地点がGPSで特定できていれば、まだ探しようもありますが、墜落場所を特定できていなければ(GPS情報が残っていなければ)人海戦術で探すほかはありません。
例え、GPSで落下地点が特定できたとしても、そこへ行く道などがあるはずもなく、グズグズの山の中を、ヤマビルに吸い付かれながら、藪漕ぎをしたり、木の根に捕まって這って進んで行くわけです。
そして、樹上にあれば、樹木にスローラインを掛け、ロープに切り替え、ロープを登り、届かなければ木を揺らし、ドローンを回収します。
人員も、万が一のセルフレスキューを考え、最低2名以上で行動します。
もし、これをお読みの方が、ドローンレスキューを依頼されたら、いくら位で請け負うか、考えてみて下さい。
会社から500㎞以上離れた地域で、緯度も経度もわからず、地図を見せられ、山の中のあそこらへんに落ちていると思う、との依頼があった場合、どのくらいの費用で回収を請け負いますか?
ドローンを飛ばしている皆様、ドローンの回収にはかなりの費用が掛かります。
高額な保険に入っていなければ、ドローンの回収費用全てを賄うことはできません。
くれぐれもドローンを落とさないように最新の注意を払って下さい。
それでは本日はこの辺で。
皆様、ご安全に!!